エンターテイメント - 小説

作者:ルーキフェル・A・ラズウェル



これは、世界を救った者達の話である。その者達の名は、

赤髪の狩人、リッド・ハーシェル。
ショートヘアーの格闘家、ファラ・エルステッド。
頭脳明晰学生、キール・ツァイベル。
セレスティアン晶霊術士、メルディ。
そして、ポットラビッチヌス、クィッキー「メルディの友達」。

この者達は、闇の神ネレイドを倒し、通称エターニアという世界の破壊を止めた英雄である。しかし、破壊は防いだが、「インフェリア」と「セレスティア」を繋いでいた「セイファートリング」が消し飛び、宇宙で離れ離れになってしまった。
アイフリードの子孫であるセレスティアンの仲間、チャットの船「バンエルティア号」を改造し、「インフェリア」から「セレスティア」へ飛び立った船の中では、リッドとファラ、船の持ち主であるチャットが乗船している。「セレスティア」にキールとメルディ、シルエシカ軍リーダーのフォッグがいると信じ、飛び立ったのだ。
数日後、セレスティアに着いてメルディの家に行くと、旅を共にした仲間に再び会うことが出来た。仲間同士喜び合い、ネレイドを倒したことを誉めあいながら夜は更け、皆は寝静まった。リッドは夢を見た。とても現実的な夢だった。


Tales of Eternia テイルズオブエターニア 「TRUST -信頼-」新たなる神話


「ここはドコだ?光?光の中か?誰だアレは?4人?こっちに歩いてくるみたいだ。赤いバンダナをした人と馬?のイヤリングをした人、あと、身体にイレズミをした人とポニーテイルの人?」
イレズミの人とポニーテイルの人が手を差し出し、何かを渡そうとしている。リッドは手を出し、両手にあるものをもらった。
「指輪?これはいったい何なんだ?」
そういうと、イヤリングをした人がにこっと笑い、
「じきに時がくれば分かりますよ。」
か細い声でそう答え、光の中の4人は歩いていく。
「ま、待ってくれ、あんたらは一体何者だ?」
バンダナをした剣士らしき人が振り向き、
「待ってるよ。」
そう言い残し、消えて行った。そして、1枚の紙切れが舞っていた。

「リッド〜?リッドく〜ん起きてるかな〜?お〜い。」
目の前に自分を起こすファラがいた。
「・・・ここは?」
ネボケタ顔でファラに聞いた。
「ナーニ言ってんの!セレスティアのメルディの家よ。」
「アレ、何でセレスティアにいるんだ?」
「ほんっとに寝ぼけてるのね!チャットの船でセレスティアに来たんじゃない。」
そうだった、自分はシゼルを倒し、そして分かれたセレスティアへチャットの船に乗り、飛んできたのだ。
「あ〜、思い出した。」
パサッという音とともに何かが落ちた。
「なんだろ、指輪と手紙?えっと、『右手を上げて天を指し指は人を指す指に輪があり神に祈れ』だって。リッド、何コレ?」
指輪と手紙をリッドに渡した。
「何だコレ・・・あっ確か夢で出てきた人が渡してきた物だ。」
「フーン、黒い・・石?と白い石の指輪?珍しいわね。」
会話しているとき、メルディとキールが部屋に入って来た。
「おい!いいかげんに起きろっ!ってもう起きてるじゃないか!起きてるなら早く下に来ないとご飯がなくなるぞ。」
キールが少し怒りながら話し掛けてきた。次にメルディが、
「ワイール!ソレ何か?ちょっとかしてよー。」
「ああ、いいぜ。でもメルディには少し大きいかもな。」
右のほうの眉を下げ、リッドは言った。
「大丈夫よー。えっと、黒い指輪がいいなー。リッド、メルディ黒いのつけてみていいか?」
メルディは朝日に負けないくらい眩しくうれしそうな顔でリッドに聞いた。
「あ、ああ、いいぜ。」
よほどびっくりしたのか、後ろに引きながら答えた。
「そうだ!キールもつけてよー。メルディとおそろい!」
白い指輪をキールに渡した。
「バッ、バカな、男が指輪をするわけないだろ!」
キールも後ろへ引いた。そこへ、ファラが
「いいじゃない、キール。ほら、この紙に書いてあるように、右手の人差し指にはめてみてよ。せっかくメルディとおそろいなんだし。」
と、不敵な笑みを浮かべながら言った。とどめにメルディが
「それともキール、メルディと同じのいやなのか?」
と、少し涙ぐんだ目でキールを覗き込んだ。さすがのキールもこれにはこたえたようだ。
「うっ、そっそんな目をするなっ。分かった!分かったよ、つけりゃいいんだろ指輪!」
文句をいい、白い指輪を右手の人差し指にはめた。そして、メルディも黒い指輪をはめた。その時である。聞き覚えのある二人の声が聞こえた。
「おお!なつかしいこの『力』我々の力を必要とされているのか?『神』よ!今参ります。」
「この声は!出でよ『レム』!メルディ、『シャドウ』を出せ!」
キールは急ぎながらレムを呼び、メルディにも指示を出した。
「?はいな!出てきて『シャドウ』!」
二人の声とともにクレーメルケイジからレムとシャドウが出てきた。そして、休む間もなく、キールが話し掛けた。
「レム、シャドウ!どういう事なんだ?『力』や『神』の意味は?詳しく説明してくれないか?」
「慌てるなよ、キール。落ち着け。」
リッドが言った。
「あっ、ああ、すまない。あまりに謎が多かったから。」
落ち着きながら話した。それを見て、ようやくレムが話し出した。
「全てをご説明致します。元来、この指輪は神が我々を呼び出す為の物。そして、もともとは私、レムはセイファートに属し・・」
「この私、シャドウはネレイドに属する。」
そこでキールは疑問に思った。
「ちょっと待ってくれ。それでは、光と闇というように分かれているとしたら、なぜ光と闇は争わないのだ?ネレイドはこのエターニアを破壊しようとしたのにシャドウ、あなたはなぜ我々に手を貸したのだ?それに、イフリートやセルシウス達も光と闇に分かれているのか?」
よほど気になるのか、早口でペラペラとしゃべったが、レムは即座に問いに答えた。
「それは、神々が争っているのです。セイファートが物質を作り、ネレイドが破壊しようとする争いなのです。我ら晶霊は、元より役目があり、その役目をしているだけです。そして、イフリートやセルシウス達はその世界に在り、その世界を守っているのです。我々は神より作られし『者』。神々の争いの『物』ではないのです。」
礼儀正しく、ゆっくりと答えた。
「なるほど・・では、なぜその争っている神々が呼んでいるのだ?」
「それはついてからお話しましょう。」
レムはそう言い、手を合わせ何かを念じた。そして目を閉じ、キールたちに告げた。
「行きますよ。目をつぶっていてください。」
「どこへ行くんだ?」
リッドはレムに聞いた。シャドウが言った。
「いいから今は目を閉じるのだ。今から天界へ行くのだ。」
リッド達は、言う通りに目をつぶった。
一瞬だった。レムが言葉をかけた。
「もういいですよ。」
リッド達は目を開け、辺りを見回した。
「ここは!見覚えがあるぞ。確か・・夢の中で見た・・」
リッドは見覚えのある光景に思わず声を出した。
「バイバー!ここが天国か?土が雲でできてるよー。ワイール!」
クィッキーと一緒に飛び跳ねた。
「メルディ、ここは天国じゃなくて天界よ。天国じゃ私達死んじゃうような言い方じゃない。」
ファラが少し気にして注意した。
「いえ、両方です。」
レムがファラに向かっていった。
「えっ?じゃ、ここで亡くなった人と会えるの?」
『亡くなった人』この言葉に反応したリッドは、ファラが何を言いたいのかすぐに分かった。おそらく、自分の両親とレイス、いや、レイシスに会いたいのだろう。誰も止める権利がないので、リッドはそのまま黙っていた。
「いえ、それは出来ません。冥界の門を開け、黄泉の者と会うのには、神、セイファートの許しが要るのです。」
「そうなんですか。・・・さっ、神様のところへ行きましょう。」
少し落ち込んだかと思えたが、またすぐいつものファラに戻った。そこに、レムと同様に背中に翼を持った者達が来た。それぞれ二人の天使は、神の直属の者なのか、服装に気品がある。
「レム様、我等が神、セイファートがお呼びです。さあ、神の間へ。『エデン』方々も神の間へどうぞ。シャドウ様、闇の者達からの伝言です。
『シャドウ様、ネレイド様の命により言伝が在ります。セイファートと共に
戦ってほしい。あとはセイファートに説明を聞くのがよいのでは。健闘を祈る。』
ということです。では、神の間に案内します。」
そう言い、二人の天使は、宮殿に案内してくれた。そして、大きな門の前で止まり、こう告げた。
「この先は謁見の間です。我々天使は入ることの出来ない所なのです。レム様や貴方『エデン』の神に許されし『者』にしか入れないのです。どうぞ、お入りください。」
一人の天使が話し終わった後、もう一人が言った。
「神よ、ただ今レム様と『エデン』の方々が着きました。」
すると、ひとりでに門が開いた。
「さあ、入りましょう。」
レムが先頭で入っていった。
『よくぞ来た、レム、シャドウ、そして『エデン』の者達よ。』
全員が部屋の中央に立ったとき、どこからともなく声がした。声の主の方を見ようと、全員正面を向いた。
そこには、7つの金の燭台があった。燭台の中央には、人の子のような方が座っていた。彼は足まで届く衣を着て、胸には金の帯を締めていた。その頭と髪の毛は、白い羊毛のように、また、雪のように白く、目は燃え盛る炎のようであった。そして、その足は炉で精錬された「しんちゅう」のように輝き、その声は、多くの水の轟きのようであった。右手に七つの星を持ち、口からは鋭い両刃の剣が出ており、また、顔は強く照り輝く太陽のようであった。そう、彼が全てのありとあらゆる物を司る神、セイファートだ。セイファートは話し始めた。
『よくぞここまで来てくれた。礼を言う。私が汝らを呼んだのは他でもない、世界を救うためなのだ。』
「!?」
一同は、まだ状況がつかめないのか、ボーゼンとしていた。しかし、キールは、気を取り直して聞いた。
「セイファートよ。それはどういう事ですか?世界を救う?ネレイドがまた動いたのですか?」
『そうではない。・・全てを話そう。』

全ては世界が作られる三千年前のことだ。
皆知ってのとおり、この世界が作られてから二千年が経った。
つまり、今から五千年前、私とネレイドと、さらに一人、その三人で争いをしていた。
私は、世界を作り、ネレイドが壊し、そしてもう一人が全ての二つの世界を手に入れ
ようとした。私とネレイドは、その者の行いを阻止しようとして、共に戦った。
戦いは熾烈を極めた。そして、我々は全ての力を振り絞り、五千年の封印を施した。
しかし、その封印は、我々の力も全て封じてしまったのだ。
そして、我々の力を封じたまま奴はそれを解こうとしている。
知ってのとおり、力のない私に変わって汝らにもう一度封印を施してほしいのだ。
残り少ない私とネレイドの力でな。

「し、しかし、セイファートよ。奴とは誰なんですか?我々に勝ち目があるのですか?」
『そうあわてるな、キール・ツァイベル。汝らは聞いたことがあるか?ゼウスと名乗る神を。』
「!遠い他の世界の神と聞いた事があるが・・まさか!?」
『そうだ。そのゼウスだ。ゼウスは無を使う。無から物を生み、生物を作り、次々と他の世界を滅ぼそうとしている。奴の生み出した生物は、我々の天使やネレイドの者でも勝てないのだ。』
「ちょ、ちょっと待ってくれ。天使たちでも勝てないのに俺達が勝てるのか?」
『リッド・ハーシェルよ。忘れたのか、汝らはネレイドに勝ちし者達なのだぞ。だが、少し、試させてもらおう。』
「試し?ですか?」
ファラは不思議そうに聞いた。
『案ずるな。出でよ、時空を越えし勇士達よ!』

To Be Continued...




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